■量産時の評価内容
品質管理(QC:Quality Controal)について
携帯電話会社(キャリア)に納品するために、日々生産する携帯電話の品質管理を行っています。その手法は各社様々ですが、製造ラインにおいては全数検査を行い、品質保証部門では抜き取り検査を行うことが一般的です。
メーカーによっては品質が安定してきたら、品質保証部門での抜き取り検査は中止する場合もありますが、キャリアと協議して承認を得る必要があります。
携帯電話の品質管理手法は納品先がキャリアであるため、メーカーとキャリアとで協議して決めています。一般的な電化製品の場合はユーザーへ売るので品質管理手法についてはメーカーが決めております。
全数検査
考えられる検査項目全てを実施するには時間的にも無理がありますので、メーカーが品質保証できると考えられる項目で検査を実施しています。なお、量産での品質管理ですが、携帯電話の場合はソフトウェアが最後に書き込まれますので、ソフトウェアの動作については検査実施しておりません。生産時には生産用の最低限の機能しかないソフトウェアを使っております。
検査内容としては大きく分けて、1、外観検査 2、機能検査 3、性能検査 を実施しています。それらの詳細につきましては各項目を参照願います。
検査手段としましては、メーカーが作成した設備を使います。治具とも呼ばれております。人に代わって自動化できるところは自動化し、検査項目によっては結果のログも残せますので、後から追跡ができます。
特に、性能検査で行われる無線系(送信・受信特性)の検査はログを解析し、ヒストグラム等を用いて解析することで不良の前兆を捕らえることもできます。
また、この時に使われる測定システムはメーカー独自での開発は困難ですので(簡易治具はできますが・・・)販売されているシステムを利用します。このシステムは数千万~1億円程度と高価なものです。
抜き取り検査
生産品の中から決められた基準に相応する台数を抜き取り検査します。この抜き取り基準ですが、ANSIを使う場合が多いです。
ANSIには色々なパターンが規定されていますので、どれを使うかはメーカー次第ですがキャリアから、抜き取りレベルを指定されることもありますが、現実問題としてそれに従えない場合も発生しますから、メーカーとキャリアで交渉してリーズナブルの基準に落ち着く場合が多いです。
このように抜き取り検査を実施し、ロットの合否判定を行い、合格すればそのロットは出荷できます。一方抜き取り検査で不良が発見された場合は決められたフローに従って生産品の見直しを行い、完了してから出荷となります。