■試作時の評価内容


携帯電話の試作時とはいつ?

品質保証(QA:Quality Assurance)の評価試験は主に、試作時に行います。では、試作時とはいつのことでしょうか?

どんな製品でも量産して世の中に出荷される前に、テスト生産を行っています。この時の製品は世の中に出回ることはありません。メーカーやキャリアが出来栄えを確認するために行います。

この時のことを、試作と呼んでいます。

一番最初の試作は製品が発売される1年くらい前に行われ、以降複数回にわたって試作を行います。この試作のたびに品質評価試験を行っています。



品質保証(QA:Quality Assurance)について

携帯電話の機能は、保証された環境下では必ず保証されなければはなりません。つまり、普通に使っていたら不良症状にはならないが、ある特定条件下で不良になる、なんてことがあったらいけないのです。その為に試験を行って品質を保証する必要があります。


その為に、使用環境を想定して色々な条件下で行い、品質保証するわけです。
これを、品質保証(QA:Quality Assurance)と言います。


例えば、沖縄の暖かい地域から北海道の寒い地域まで使われることを想定して温度条件をマイナス20℃~プラス60℃の間で正常動作することを確認します。


また、車に搭載されることを想定して、振動を加えたり、古い車にシガーアダプターを差して使った時に入るノイズを想定した試験を実施する。


このように各種試験を行って携帯電話の品質は保証されております。
これらの試験項目はキャリアから指示される場合もありますが、今までの評価ノウハウやJIS規格から作られています。


それら代表的な試験項目を羅列しておきます。




品質保証(QA)はいつ確認するのか?

品質保証(QA)は不具合が発生すると設計変更を伴う場合が多いので、量産開始前までに評価を終了しておく必要があります。逆に言えば、量産開始後にこれら信頼性にかかわる不良が発見された場合は最悪生産ラインがストップするなどの重大な事態を招くことになります。


よってほとんどの場合は試作段階で試験を実施し、カット・アンド・トライを繰り返しながら製品の完成度を上げていきます。


試作は時期をずらして複数回(4,5回)行われることが多く、最終段階ではキャリアへのサンプルも含めて数千台を生産しています。実はこの段階が製造ラインも含めて量産前の最終確認が出来るタイミングですので、試作と言えども真剣に取り組んでおります。


そして、量産が開始された以降には再確認程度に信頼性を確認するために試験を行います。量産開始直後は生産数を上げるために製造ラインを早く立ち上げる必要がありますので、製造ミスが多く発生しやすくなりますので、こちらのミスを発見することが主目的にもなります。


例えば、コネクターが完全にロックされていない場合などは、初期検査では発見できませんが、振動を加えた後に検査すると動作不良で発見できる、等。


このように、携帯電話は使われ方が他の電化製品に比べても数段過酷ですので、厳しい試験を行い、品質保証をしています。