■筆者について


筆者の品質評価経験

1995年~2006年まで、携帯電話のハードウェア品質評価を担当。
国内モデルと海外モデルの両方を行う。品質保証のプロフェッショナル!



ちょっと一言・・・

0円、1円、で売られている携帯電話ですが、実は凄い厳しい内容の試験を行っています。
でも世間にはそのような認識は無いと思います。だって安いから・・・

このような意見が大半だと思います。しかしながら、不良が発生しないから毎日使える。。。
実は、携帯電話が完成するまでには大変な苦労があるのです。

この機会に是非知って下さいね。



1990年代の携帯電話品質評価

アナログの携帯電話からデジタルへの移行時期であり評価内容も手探りで試行錯誤の連続であった。

そしてある程度携帯電話が普及すると、今度は携帯電話の小型化競争が始まる。と同時に品質評価も小型化されることによる弊害確認を行う必要が出てきました。特に落下による携帯電話が破損しないような強度を保つことが重要となっており厳しい市場要求が来ていた事を覚えています。

この頃は小型化に対し、どのような試験項目を実施すべきか検討し、市場要求とのギャップを無くすべく、規格値や試験項目について試行錯誤の連続であった事を覚えています。



2000年前半の携帯電話品質評価

2000年に入ると小型化競争も落ち着き、より市場と合致した品質評価の方法が求められるようになり、JIS規格に無いような試験も行うようになりました。これはJIS規格に相応する規格が無いので自分たちで作る必要があったからです。

初めて試験を行う場合は他社携帯電話との比較試験を行い、優劣を見極めています。新しい試験項目の規格値はこうして他社携帯電話をベンチマークしながら実力値を探り決定していった経緯があります。



2005年以降の携帯電話品質評価

品質規格も充実したのですが、時代の流れも速くワンセグ、フェリカ、ラジオ、音楽プレイヤー、等と言った携帯電話以外の機能が充実したことにより品質評価内容も見直す必要が新たに出てきました。

ここで苦労したのは、携帯電話に搭載することを前提にしていない部品を使った機能(例:音楽プレイヤー)をどうやって保証するか?という点です。最終的には携帯電話の品質基準をクリアーする訳ですが、年々機能拡張しながら、酷使される携帯電話の品質はこのように年々改善されながら良くなっています。